外来ではクラミジアや淋病の患者さんを多く見かけます。そのほか、性器ヘルペス、コンジローマ、毛虱(けじらみ)に感染し来院する人もいます。
クラミジアと淋病では、男性の場合尿道からの膿の性状で判断できますが、両方に感染するケースも多いので膿や尿で、rRNAを調べて診断します。
性器ヘルペスは単純ヘルペスウィルスの感染で抗ウィルス剤で治りますが、再発を繰り返すことがあります。
コンジローマは、ヒト乳頭腫ウィルスにより感染し、子宮頸がんの原因でもあります。飲み薬での治療法はなく当院では、できたイボを液体窒素で凍結し治療します。しかし再発もし易いので治療に時間を要することが多いです。
現在はベセルナクリームという治療薬が発売され自宅でも治療することができるようになりました。
毛虱(けじらみ)は体長1mmぐらいの吸血昆虫で症状としては痒みが強いです。肉眼や拡大鏡で診断可能です。治療法はスミスリンシャンプー(医薬品)をお勧めします。
最近では梅毒に感染される方も散見されるようになり明らかに増加していると感じています。梅毒も抗生剤で治療可能ですが、早期に発見して治療することが重要です。
いずれの感染症もなんといっても予防が第一という事は言うまでもありません。
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